2026年2月、私たちの地元・石川県能登町、そして富山、滋賀で、極めて深刻なノロウイルス食中毒が相次いで発生しました。
特に滋賀の事例では、83名が発症し、2名の方が亡くなるという、極めて痛ましい事態となっています。
これらの事故は、決して「運が悪かった」で済まされるものではありません。当ブログでこれまで発信してきた「経営を揺るがすリスク」が、今、現実となって牙を剥いているのです。
こんにちは。有限会社金城企画の荒瀧です。
今回は予定を変更し、相次ぐ事例を振り返りながら、当ラボが提唱してきたカリキュラムに沿って、皆様が今すぐ打つべき「防衛策」を再点検します。
1. 発生事例の概要:なぜ「30年無事故」の現場で起きたのか?
今回の事例に共通するのは、「これまで大丈夫だったから」という経験則が通用しなかった点です。
| 発生場所 | 原因食材(疑い) | 被害・状況 |
| 石川:能登町の人気すし店 | サーモン、カニ等 | 9名発症。今年度県内7件目 |
| 富山:産婦人科クリニック | サラダ(生野菜) | 30年間無事故の施設で発生 |
| 滋賀:介護施設(5施設) | いなり寿司、和え物 | 83名発症・2名死亡の重大事故 |
特に注目すべきは、富山の事例です。30年間、プロとして現場を守ってきた場所でも「死角」は訪れます。滋賀の事例では、加熱後に人の手が触れる「いなり寿司」が原因と見られており、「工程のわずかな隙」が命取りになることを示しています。
2. 今こそ読み直すべき「経営の防波堤」バックナンバー
今回の事故を受けて、特に経営者の皆様に再読していただきたい記事を厳選しました。
① 「慣れ」と「過信」という最大のリスク
「うちは大丈夫」という思い込みが、安全装置を外してしまいます。
「うちは大丈夫」という過信が最大の敵|従業員をリスクマネージャーに変える意識改革術(第4回)
スタッフ一人ひとりが「自分が最後の砦だ」という意識を持てているか、この記事を元に再教育を行ってください。
② 非加熱食材と「二次汚染」の恐怖
滋賀の事例では、加熱後の「詰め作業」での汚染が疑われています。
HACCP形骸化の罠を打破する|30年無事故の現場でも起きた「死角」と記録の活用術(第17回)
記録をつけることが目的になっていませんか?「汚染させない工程」が形骸化していないか、今すぐ現場を確認してください。
「仕入れの質」が食中毒リスクを決める|鮮度保持と廃棄ロス削減を両立させる厳格管理の鉄則(第20回)
特に生野菜や鮮魚など、非加熱食材の取り扱い基準を再点検してください。
③ 万が一の「事後対応」は万全か
滋賀のように死者が発生した場合、経営は一気に崖っぷちに立たされます。
飲食店で食中毒が発生したら?初動対応マニュアルと風評被害を防ぐ手順(第18回)
誰が保健所に連絡し、どう謝罪し、メディアにどう向き合うか。この記事の手順で動けるか、今すぐシミュレーションしてください。
3. リスクマネジメントは「成長のための投資」です
今回の食中毒事例は、一つのミスが財務を破壊し(第27回予定:キャッシュフロー管理)、事業継続を困難にする(第31回予定:BCP)ことを冷徹に示しました。
「保険」は事故が起きた後の経済的損失を補填しますが、「リスクマネジメント」は事故そのものを防ぎ、起きた時の傷口を最小限に抑えます。
【重要】今すぐ実行すべき3つのネクストアクション
不安を感じるだけで終わらせず、今日、以下の行動を起こしてください。
現場の「手洗い・消毒」を店主自ら再確認
「30年無事故」の過信を捨て、今日から1週間、店主が厨房に立ち、スタッフの手洗い工程を直接チェックしてください。
緊急連絡先のアップデート
万が一の際、保健所・保険代理店・弁護士へ即座に連絡できる番号が、現場の全員に見える場所に掲示されていますか?
無料「リスク体制診断」への申し込み
滋賀や能登の事例を見て、自店の備えに少しでも不安を感じた方は、当ラボまでご相談ください。全35回のプログラムに基づき、貴店の「安心設計図」をプロの目で緊急診断いたします。
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