2026年2月7日土曜日

第26回 監視カメラ・防犯システムの活用法 犯罪抑止と証拠保全

 こんにちは。有限会社金城企画 代表取締役の荒瀧です。当社はまもなく創業50周年を迎えます。これまで多くの企業様とともに、リスクマネジメントの現場を支えてまいりました。

さて、これまで本連載ではHACCPやノロウイルス対策、異物混入といった「衛生管理」や「品質管理」のリスクを中心に考えてきました。しかし、飲食店経営において忘れてはならないのが、店舗の資産や従業員、そしてお客様を守るための「物理的なセキュリティ対策」です。

今回は、監視カメラや防犯システムを単なる「防犯」の道具で終わらせないための、具体的な活用法についてお伝えします。

1. 「犯罪抑止」:隙を見せない店作り

防犯カメラの最大のメリットは、犯罪を未然に防ぐ「心理的抑止力」です。 不審者や、万引き・食い逃げなどを企てる人物は、必ずといっていいほど「カメラの有無」を確認します。

  • 入り口やレジ周辺への設置: 「見られている」という意識を植え付けることで、トラブルの芽を摘みます。

  • ステッカーの活用: カメラの設置と併せて「防犯カメラ作動中」の表示を適切に行うことも、コストを抑えつつ高い抑止効果を発揮します。

2. 「証拠保全」:万が一の際に「真実」を守る

どれほど対策をしていても、トラブルをゼロにすることは困難です。食い逃げ、レジ金不正、あるいはお客様同士のトラブルが発生した際、防犯カメラは「客観的な証拠」となります。

  • 映像の鮮明さ: 最近のネットワークカメラは高画質化が進んでいます。犯人の顔や手元の動きがはっきり映る機種を選ぶことが、警察への証拠提出時に大きな差となります。

  • クラウド保存の検討: 録画機本体を盗まれたり破壊されたりするリスクを考え、データをクラウド上に保存する仕組みも有効です。

3. 「飲食店ならでは」の活用法:オペレーション改善

監視カメラは、防犯以外にも経営の武器になります。

  • 混雑状況の把握: リアルタイムで店内の状況を確認し、スタッフの配置を最適化する。

  • 接客の振り返り: トラブルが発生した際のスタッフの対応を検証し、教育の教材として活用する。

このように、カメラを「守り」だけでなく「攻め」のツールとして捉え直すことが、店舗運営の質を向上させます。

あなたの店舗の「死角」を見つけていませんか?

「うちは大丈夫だろう」という思い込みが、最も大きなリスクです。 まずは一度、オーナー様ご自身の目で、店舗の入り口、レジ、バックヤードに「死角」がないかチェックしてみてください。

弊社、有限会社金城企画では、長年の経験に基づき、貴店の特性に合わせた「リスクマップ作成」のお手伝いをさせていただきます。どの場所にどのようなリスクが潜んでいるのか、プロの視点で可視化し、最適な対策をご提案いたします。


【金沢市、野々市市、白山市の飲食店様へ】 食中毒などの衛生リスクも、防犯リスクと同様に初動が命です。 金城企画では、ノロウイルス事故時の「超・緊急行動ガイド」を発行しております。事故後の初動対応から、賠償、休業リスクへの備えまで、地元の皆様を強力にサポートいたします。ぜひお気軽にご相談ください。

次回予告:第27回 次回は、いよいよ本シリーズの節目となります。「衛生・品質・情報セキュリティリスク対策のまとめ(第17回〜第26回のまとめ)」をお届けします。これまでの学びを総復習し、より強固な店舗経営の土台を作っていきましょう。

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